カルティック

バクティヴィカーススワミ 記

筆者バクティヴィカーススワミ
筆者バクティヴィカーススワミ

 チャートゥルマーシャの最後の月をカールティカと言い、主クリシュナがダーモダラの姿をすると決めている一ヶ月で、ダーモダラの月と言われています。ダーモダラ(文字通り、縄[ダーモ]でお腹[ウダラ]の周りを巻かれている主)という名前は、母ヤショーダーが主のいたずらを懲らしめるために、主のお腹の周りを縄で縛ったという主の娯楽にまつわるお話です。

 カールティカの期間中、多くのヴァイシュナヴァはヴリンダーヴァンへ行き、特別の誓いに従い丸一ヶ月間過ごします。ダーモダラとヤショーダの写真がテンプルの祭壇に置かれ、朝に夕に献身者は神像(神像部屋の外から)にギー・ランプを捧げ、その間、集まった人々はダーモダラーシュタカを歌います。

ダーモダラーシュタカ

① ナマムリシュワラ―ン サッチ ァナンダールーパン
  ラサクンダラン ゴークレ ブラジャマーナン
  ヤショーダ ビヨールカーラー ダーヴァマーナン
  パラムリシュタ マテャンタトー ドゥルテャ ゴーぺャー

② ルダンタン ムフー ネトラ ユグマン ムリジャンタン
  カラーンボージャ ユグメーナ サータンカ ネートラン
  ムフ シュワーサ カンパ ティレカンカ カンタ
  スティタグライヴァ ダーモダラン バクティ バッタン

③ イティドゥリスワ リーラービラーナンダ クンデー
  スワゴーシャン ニマジャンタンマー キャーパヤンタン
  タディーエシタ ゲシュ バクタイ ジタトワン
  プナ プレーマタス タン シャタブリティ ヴァンデー

④ ヴァラン デーヴァ モクシャン ナ モクシャーヴァディン ヴァー
  ナ チャニャン ヴリネ ハン ヴァレーシャーダピーハ
  イダン テー ヴァプー ナータ ゴーパーラ バーラン
  サダー メー マナシャー ヴィラースタン キマーニャイ

⑤ イダンテー ムカンボージャマ テャンタ ニーライ
  ヴリタン クンタライ スニグダ ラクタイスチャ ゴーペャー
  ムフチュンビタン ビンバ ラクタ ダラン メー
  マナシャーヴィラスタマ ラン ラクシャ ラーバイ

⑥ ナモ デーヴァ ダーモダラナンタ ヴィシュノー
  プラシーダ プラボ ドゥカ ジャラブディ マグナン
  クリパ ドゥリスティ ヴリステャティ ディナン バターヌ
  グリハーネシャ マーマーギャ メー デャクシャ ドゥリシャ

⑦ クベーラマジョウ バッタ ムールテャイヴァ ヤーヴァ
  トゥワヤ モチトー バクティ バージョー クリトー チャ
  タタ プレマー バクティン スワカン メ プラヤッチャ
  ナ モクシェ グラホ メ スティ ダーモダレーハ

⑧ ナマステー ストゥ ダームネ スプラ ディ―プティ ダムネ
  トゥワディーヨダ ラヤタ ヴィシュワシャ ダムネ
  ナモ ラーディカー ヤイトゥワ ディヤ プリヤーヤイ
  ナモ ナンタ リーラーヤ デーヴァヤ トゥビャン  

①至福に満ちた知識という永遠の姿を持ち、きらめき揺れるイヤリングをつけた最高支配者、ゴークラに現われ、ゴーピー達が物置に吊るしていたバターを盗み、すぐに母ヤショーダーを怖がって逃げたけれども最後には捕まえられた、その最高主シュリー・ダ―モダラに私は謙遜の礼をささげます。

②お母さんの仕置きの棒を見て主は泣いて、その蓮華の手で何度も何度も目をこすった。
その目は恐れおののき息遣いは荒く、そして母ヤショーダーは主のお腹を縛った。恐がっている主の首にかかっている真珠のネックレスは揺れた。自分の献愛者の愛に縛られた、この最高主ダーモダラに私は謙遜の礼を捧げます。

③主クリシュナの幼少時代の気高い娯楽は、ゴークラの人々を恍惚の海に沈めた。ヴァイクンタにいるナーラーヤンという主の威厳に満ちた様相だけに支配されている献愛者に主は言う。「私は純粋な献愛奉仕に征服され、圧倒される」と。最高主ダーモダラに私は何度も何度も敬意を表します。

④おお主よ、たとえあなたはあらゆる恩恵を与える事が出来ても、私はあなたから解放を授かりたいとも思いません。ヴァイクンタでの永遠の命や、その他の恩恵であろうと欲しいとは思いません。私のただ一つの祈りは私の心の中であなたの子供の頃の娯楽がいつも覚えていられる事です。おお主よ、私はあなたのパラマートマーの様相を知りたいとも思いません。私は、ただひたすらあなたの子供の頃の娯楽が心の中にいつまでもうかんでいることを望みます。

⑤おお主よ、カールした髪に覆われたあなたの黒っぽい蓮華のお顔の頬は、母ヤショーダーのキスで、ビンバフルーツのように赤くなりました。私にはこれ以上そのお顔のたとえようがありません。何百万もの富も私には何の価値もない、私の心の中にこの視野がいつまでもとどまっていますように。

⑥おお無限なるヴィシュヌ、おお主人、おお主よ、どうか私に慈悲深くあって下さい。私は悲しみの海に沈んだも同然のようになっています。どうか慈悲の雨を私の上に降らせて下さい。あなたの甘露のような視野で私を高め、お守り下さい。

⑦おお主ダーモダラよ、母ヤショーダーは小さなあなたを牛を引く紐で縛りました。そして、それから木になって立ち続けるよう呪われたクヴェーラの息子、マニグリーヴァとナラクーヴァラを救いました。そして彼らを献身者とされました。どうか私にも同じようにして下さい。私はあなたの光輝の中での解放も望みません。

⑧おお主よ、全宇宙はあなたのお腹から誕生した主ブラフマーによって作られました。そしてそのあなたのお腹が母ヤショーダーによって縛られました。その紐に私は尊敬の礼を表します。私はあなたの最も愛しい人、シュリーマティー・ラーダラーニとあなたの無限の娯楽に尊敬の礼をささげます。